はじめに
サービスエンジニアの仕事は前回の記事で紹介しましたが、機械や設備の保守や修理、顧客サポートなどを行う専門職になります。さまざまな製品の技術的な問題を解決し、顧客の機器がスムーズに稼働するように点検や修理などのサポートを行う仕事になります。
しかし、他にも「エンジニア」というキーワードがつく業種も多いため、なかには混乱してしまった方もいるかもしれません。今回の記事では、サービスエンジニアとその関連職種の違いについてくわしく解説していきます。
サービスエンジニアの役割について
以前の記事でも紹介していますが、サービスエンジニアの役割・業務は以下のとおりになります。
保守・点検:機器の定期点検を行い、故障を未然に防いだり予防的介入を行なっていきます。
故障対応:もし機器が故障してしまった場合には、現場に向かい故障した機器の修理対応を行います。
顧客サポート:顧客の技術的な質問に答えたり、必要な場合には使用方法や修理に関する説明や製品の交換などの対応を行い顧客が抱える機器の問題を解決します。
必要なスキルと資格
技術スキル:機械工学、電気工学、ITリテラシーが必要になります。
ソフトスキル:コミュニケーション能力、問題解決能力が重要になります。
フィールドエンジニアとのちがい
1)フィールドエンジニアとは?
フィールドエンジニアとは、現場でパソコンやプリンター、制御装置、計測システム、医療機器などの電子機器が不具合を起こしたときにトラブルを解決する仕事です。また、商品納品時の設置や製品の使いかたの指導なども行う「会社の顔」的な仕事も行う業種になります。
2)サービスエンジニアとのちがい
サービスエンジニアは保守・修理が中心ですが、フィールドエンジニアの場合には新規での設置や納品、初期設定や使用方法の指導などを中心としたセットアップが主に担当業務となります。
保守や修理の範囲も広く、さまざまな技術に対応することが求められる業種です。
3)必要なスキルと資格
技術的スキル:ITインフラやネットワーク系の知識が求められます。
ソフトスキル:さまざまな製品、内容に対する問題解決が求められるため、高い問題解決能力が必要になります。
メンテナンスエンジニアとのちがい
1)メンテナンスエンジニアとは?
メンテナンスエンジニアとは、大規模な設備やプラントなどの定期的な保守点検を行い大きな不具合が起きないようサポートする仕事になります。メンテナンスエンジニアの場合には、大きな建物や設備を取り扱うことが多いため特定の設備に関する深い知識や理解、対応が求められます。
2)サービスエンジニアとのちがい
サービスエンジニアの場合には多様な機器を扱いますが、メンテナンスエンジニアの場合には特定の大きな設備などに特化しています。そのため、その特化した設備に関しては深い理解が求められます。また、メンテナンスが目的のため長期的な設備の維持管理をすることが主な業務となります。
3)必要なスキルと資格
技術的スキル:機械工学や電気工学の深い知識が求められます。また、その設備に特化した知識も必要となります。
ソフトスキル:大きな設備を扱うために綿密な計画能力が求められます。
サポートエンジニアとのちがい
1)サポートエンジニアとは
サポートエンジニアとは、ITシステムを利用するなかで生じるさまざまな問題を解決およびサポートするための仕事を行います。企業やユーザーなどのサポートをメールやチャット、電話などを用いて解決していきます。主にリモートでの作業が中心ですが、場合によっては直接のサポートも行なっていきます。
2)サービスエンジニアとのちがい
サポートエンジニアの役割は主に「問合せ対応」「トラブル対応」「ドキュメント作成」の3つが中心になります。そのなかでも特に多いのが問い合わせ対応です。様々な内容の問い合わせに対応する必要があるため自社製品・サービス以外にも周辺環境やITなどを含め幅広い知識が求められます。また、トラブル対応も求められるため合わせて問題解決能力も求められます。また、それらの内容をFAQ集としてまとめることも業務として必要です。
3)必要なスキルと資格
技術的スキル:ソフトウェアやシステムの知識、ITスキルが必要になります。
ソフトスキル:基本リモートでの作業になるため、相手から的確に問合せでの内容やトラブル対応の話を聞くためのコミュニケーション能力が求められます。
自分に合うエンジニアを選ぼう
一言で「エンジニア」と言っても、さまざまな業種がありますよね。
エンジニアを目指したい場合には、より具体的に自分にはどのようなエンジニアが合っているかを客観的に考えたうえで転職活動されることをおすすめします。もしご心配であれば、ぜひ公式LINEよりご相談ください!
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